生活習慣病

生活習慣病とは

その名のとおり、日常のよくない生活習慣を原因として発症する疾患のことをいいます。代表的なものとしては、「高血圧症」「脂質異常症(高脂血症)」「糖尿病」の3つの疾患が挙げられ、これら生活習慣病を放置して症状が進むと、ときに命に関わることがあります。

高血圧症とは

心臓から送り出された血液が、血管の壁に対して示す圧力を血圧といいます。血液は、心臓が収縮したときに送り出され、拡張時に心臓に戻りますが、心臓が収縮したときの血圧を収縮期血圧といい、このとき血圧は最高値を示します。そして心臓が拡張したときの血圧を拡張期血圧といい最も低くなります。

血管に過度の圧力がかかっている状態を、高血圧といいます。長い間高血圧の状態が続くと、動脈硬化を引き起こす可能性が高くなります。
また、動脈硬化が進行すると、眼底出血による視力障害、脳血栓による手足のしびれ、冠動脈硬化による胸痛、不整脈、腎硬化症などさまざまな疾患が引き起こされる恐れがあります。血圧が高いと医師に指摘されたときは、放置せず、早目に適切な治療を受けるよう心がけましょう。

脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールが増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが少なくなったりする病気です。この状態を放置していくと、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞といった恐ろしい病気を引き起こす恐れがあります。

脂質異常症の発症には、運動不足や肥満、喫煙などの生活習慣が大きく影響しているといわれています。また、遺伝的な要因によって起こる「家族性高コレステロール血症」と呼ばれるものもあります。ご両親や祖父母、ご兄弟などに脂質異常症の方がいる場合は、まずご自身のLDLコレステロール値を確認することをお勧めします。

糖尿病とは

糖尿病は、血液の中のブドウ糖の濃度(血糖値)が慢性的に増えてしまう病気です。人間は膵臓の働きによって血中のブドウ糖の量を調整してしますが、その働きが弱まることで糖尿病が発症します。血糖値が高くてもすぐに問題になることはあまりありませんが、長期化すると全身の血管を傷害して合併症を起こす可能性が高まることでも知られています。

糖尿病は自覚症状があまり出ないことで病気ですが、のどがよく渇く、尿の量が増えた、体重が減ったなどの症状が出ることがあります。また健康診断などで血糖値が基準値より高いと診断された場合は、少しでも軽いうちに治療を始めるようにしましょう。

当院における生活習慣病の治療

生活習慣病の治療には、患者さまご自身が生活習慣を改め、取り組むことが求められます。
そのため、当院ではお一人おひとりの状態に合わせ、食事や運動など生活習慣の改善、そして必要に応じて投薬の3つにアプローチしながら治療を進めていきます。

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